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マメ知識

 

運動機能の向上は確かな測定から

平成18年度から高齢期における健康の保持増進や地域における支え合いを支援する為、「介護予防事業」と「包括的支援事業」の二つからなる地域支援事業が始まりました。
介護予防とは「要介護状態になることをできるだけ防ぐこと(発生の予防)、そして要介護状態になっても状態がそれ以上悪化しないようにすること(維持・改善)」であり、生活習慣病予防と連携することにより、国民の健康寿命をできる限り延伸させていく取り組みです。具体的には、特定高齢者(生活機能低下が疑われ、要支援や要介護になるおそれの高い虚弱高齢者)を早期に把握し、運動器の向上・栄養改善・口腔機能の向上などの様々な事業が実施されていきます。
特定高齢者の把握は、65歳以上の市民を対象に基本健康診査等の機会を利用した生活機能のチェック(問診)により行なわれます。全国一律の評価ができるような実施手段の確保の問題などから必須の実施項目にはなりませんでしたが、より正確な対象者把握のためには、握力・開眼片足立ち・10m歩行の3項目の運動機能測定が有効とされています。
弊社では東京都老人総合研究所のご指導を得て、上記の3項目に対応した“おたっしゃ21体力測定用具”を開発いたしました。これらの測定用具は、受診者となる高齢者や測定をする検者の負担を軽減しつつ正確な評価が行なえるよう開発されており、特定高齢者把握や運動指導プログラム作成、実施後の効果測定に優れた機能を発揮します。

●特定高齢者の把握に有効とされる測定項目
  握力 開眼片足立ち 10m歩行
測定方法 利き手の握力を測定 任意の片足で立っていられる時間を測定 10mの直線距離の歩行時間を測定
評価基準 男性 29kg未満 20秒未満 8.8秒以上
女性 19kg未満 10秒未満 10秒以上