接眼マイクロメータと対物マイクロメータを使えば、顕微鏡で観ている細胞の大きさを測ったり、細胞質流動(原形質流動)の速度を調べたりすることができます。
[接眼マイクロメータ]
接眼レンズに取り付けます。この目盛を実測に使いますが、使用前に対物マイクロメータで各倍率における1目盛あたりの長さを調べておかないと役に立ちません。
[対物マイクロメータ]
プレパラート大のガラス板に実寸法目盛が刻まれています。接眼レンズに入れた接眼マイクロメータの、1目盛あたりの長さを算出するために使います。
①接眼レンズの底のキャップをはずし、キャップの上に丸いガラスの接眼マイクロメータをのせて、また接眼レンズにはめます。接眼レンズをのぞいてみて、接眼マイクロメータの数字が裏字であれば、表にして入れ直します。対物マイクロメータは、ステージにのせるだけです。
②対物レンズを使用する倍率に変え、対物マイクロメータの目盛を視野の中央に持ってきて、ピントを合わせます。2つのマイクロメータの目盛が平行になるように接眼レンズを回します。
③ピントを正確に合わせ、両者の目盛が一致している点を探し(AとB)接眼マイクロメータ1目盛の長さを求めます。
(式)
※ 対物マイクロメータの1目盛が10μmの場合
接眼マイクロメータ1目盛の長さをレンズの組み合わせごとに前もって調べておき、右のような表を作っておくと便利です。